リウマチ科

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慢性リウマチ

関節リウマチはいまだに原因不明の病気ですが、発病には複数の遺伝的要因と環境要因が関与する多因子疾患と考えられています。環境因子としては女性に多く発病のピークは50歳代で、女性ホルモンが関与するライフイベントは発症を抑制します。喫煙は発症と進行の危険因子です。食事は肉中心で野菜・果物の少ない食生活は発症リスクが高いです。
関節リウマチ(RA)は関節を包んでいる滑膜に炎症を起こす慢性炎症性疾患です。関節炎(滑膜炎)が長引くことにより多くの関節・骨が破壊される特徴を持つ疾患です。
全身性の慢性炎症をおこし、発熱・体重減少・倦怠感などの全身症状と共に他の臓器にも病変・症状をきたし多彩な病状を呈することがあります。

有名な画家 ルノアールも関節リウマチでした。

ルノアール イレーヌカーン・ダンヴェール嬢の肖像
「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢の肖像」

主な症状

朝、起床時に指の関節がこわばった感じで屈伸しにくい(朝のこわばり)、小関節(手指・手首の関節)の腫脹・痛みがある等が初期の症状です。 症状が進行すると膝・股関節・肩関節等大きな関節にも症状が出現し全身の関節に広がっていきます。症状が長期化すると骨・軟骨・関節が破壊され関節の変形・拘縮を生じ日常生活動作(ADL)の制限や、生活の質(QOL)の低下をきたします。

ルノアールの写真
ルノアールの写真 (手の変形が著明)

主な治療内容

関節リウマチの治療は、第一に関節痛をなくし、できれば関節の変形破壊をふせぎ、ADL、QOLを向上させることにあります。
治療法として、薬物療法・運動器リハビリ・手術療法等があります。
薬物療法として、ステロイド、非ステロイド性抗炎症剤(NSAIDs)、抗リウマチ薬(DMARDs)、メトトレキサート(MTX)、生物製剤等が使用されます。

主な治療内容

問診と身体診察

朝のこわばり時間などの症状の確認や、医師が手の指やひじ、ひざなどの関節を手で診察します。
これは症状の有無や程度を調べるためです。

血液検査

血液を採取し「免疫学的検査」と「炎症反応」を調べます。

画像検査

関節のレントゲン検査や、エコー検査・MRI などで手足の・骨の状態を検査し、
骨の破壊が進行してないか調べます。

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